教授ごあいさつ

 平成30年(2018年)4月より、解剖学講座(神経科学)の教授を拝命いたしました藤谷昌司と申します。この場をお借りしてごあいさつ申し上げます。
 私の最大のミッションは、「島根の地で原石をみがき、地域、そして世界で活躍する人材に育つ手助けをすること」そしてそういった方々とともに、「新しい科学上の価値を創り出すこと」です。
 最も重要な教育におけるミッションについて、まず述べます。
 私の担当する解剖学・生理学は一般的に医学生にとって大きな関門となっております。特に、解剖学実習は医学部の教育において欠くべからざるものです。学生の倫理面も指導を行い、問題解決能力を高めるべく、チーム活動といった学び方の基礎をトレーニングしていきたいと考えております。
 次に研究におけるミッションです。
 私自身は、神経系の疾病に関連した病態研究やその治療法の開発をめざしてまいりました。現在はおかげさまでようやく、解剖学講座と生理学講座の綿密な連携により神経科学を学ぶ充実した研究、教育体制がとられつつあります。
 研究に興味を持って、研究を行いたい人がひとりでも多くつどえるよう、環境を整えてまいります。その中で学生さんには、今後どこの研究室に行っても恥ずかしくないような初期教育の手助けにつとめたいと考えております。
 学生教員ともに全ての人が、私の教室や私自身をステップにして次のより高いステップへ伸びていって欲しいと考えております。
 私自身は、教授室でひとりいることも多いです。ひとりでも多くの研究に興味を持った人、そして学生さんが教授室のドアをノックして、解剖学・生理学・神経科学についての質問やさまざまな相談にきてくれることを望みます。

令和四年(2022年)8月17日 

経歴

1997年3月  滋賀医科大学医学部医学科卒業
1997年5月  滋賀医科大学医学部附属病院内科医員(研修医)
1998年4月  星ヶ丘厚生年金病院内科医員(研修医)
1999年4月  星ヶ丘厚生年金病院脳卒中・糖尿病内科医員
2000年4月  滋賀医科大学大学院医学系研究科博士課程生体情報・制御系専攻入学
2004年4月  千葉大学医学研究院助手・神経生物学講座
2006年4月  カナダトロント小児病院研究所・博士研究員
2010年4月  千葉県がんセンター研究所室長・発生工学研究室
2010年11月 大阪大学特任助教・連合小児発達学研究科こどものこころの分子統御機構研究センター
2011年4月  大阪大学助教・連合小児発達学研究科こどものこころの分子統御機構研究センター
2015年7月  兵庫医科大学准教授・解剖学講座神経科学部門
2018年4月  島根大学医学部教授・解剖学講座(神経科学)・(兼)生理学講座(神経・筋肉生理学)
2019年4月  島根大学医学部附属病院CSTセンター副センター長
2021年4月  島根大学医学部附属病院・改革担当病院長補佐
2021年    島根大学医学部附属病院・災害医療・危機管理センター(DiMCOC)会議メンバー
2023年10月 島根大学医学部附属病院・研究・教育担当病院長補佐