2020年10月14日、神経科学・神経筋肉生理学セミナーのお知らせ

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神経科学・神経筋肉生理学セミナー

日時:2020年10月14日(水曜日)午後6時30分〜

場所:Microsoft Team (Web セミナー)

演題:聴覚回路における軸索起始部の可塑性機構

Axon initial segment plasticity in central auditory circuit

演者:久場 博司 先生

名古屋大学大学院医学系研究科 細胞生理学講座 教授

神経細胞の軸索起始部(AIS)は活動電位発生を担う軸索コンパートメントであり,電位依存性Naチャネルを始め、足場蛋白、骨格蛋白、接着分子など多数の分子が巨大な複合体を形成している。近年、AISの軸索上での分布は従来考えられてきたよりもはるかに多様であり、このことが神経回路の機能発現に重要であることが分かってきた。さらに、このAIS分布の多様性は、未熟なAISが発達過程で神経活動に依存した構造再編(可塑性)を受けることにより生じることも明らかとなってきた。本セミナーでは、我々がトリ脳幹の聴覚神経回路において明らかにしてきたAIS分布の多様性の機能意義について概説するとともに、その多様性を生み出す可塑性機構に関する最近の知見を紹介する。

連絡先:Web開催のため受講希望者は

解剖学(神経科学)講座

大谷嘉典 yotani@med.shimane-u.ac.jp までメールをお願いします。